総合健診
Online ISSN : 1884-4103
Print ISSN : 1347-0086
ISSN-L : 1347-0086
成年男性のBody Mass Indexと血圧・血清脂質の関係
上濱 龍也今村 裕行西村 千尋内田 和宏宮本 徳子増田 容子手島 香織小畑 大吉
著者情報
ジャーナル フリー

2002 年 29 巻 3 号 p. 592-595

詳細
抄録

本研究は, 身体的変化の著しい時期にある20歳から39歳の成年男性1, 680名を対象に, BMIと血圧, 血清脂質の関係について, 年齢, 喫煙, 飲酒の影響を除いて検討することを目的とした。
対象者をBMIの三分位でLow群 (BMI<21.8) , Middle群 (21.8≦BMI<24.2) , High群 (BMI≧24.2) に群分けし, 検討した結果, High群は, Middle群, Low群に比べHDL-Cは有意な低値を, 血圧および総コレステロール, 中性脂肪, LDL-C, TC/HDL-C比は有意な高値を示した。
このことから, 体重が増加しやすいこの年代で, BMIが高い群は血圧および血清脂質のリスクが高く, 将来の心血管疾患予防の観点から, 適正体重の維持とともに体脂肪率やウェスト値を併用した肥満のスクリーニングや自己管理が重要であることが示唆された。

著者関連情報
© 日本総合健診医学会
前の記事 次の記事
feedback
Top