総合健診
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労働者の身体活動量評価のための質問紙の妥当性
坂手 誠治寄本 明阪上 皖庸木村 隆
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キーワード: 労働者, 身体活動量, 質問票
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2008 年 35 巻 2 号 p. 237-244

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抄録

日本人労働者の1日の身体活動量を評価するための新たな質問票による方法を開発し, その1妥当性を検討した。対象者は, 男性38名, 女性14名の労働者ならびに専門学校生で, 年齢は18~69歳であった。
質問票による調査 (質問紙法) から算出された1日のエネルギー消費量を加速度計による調査 (CC法) および24時間行動記録調査 (AR法) から算出された1日のエネルギー消費量と, 統計的な比較検討を行った。質問紙法とCC法の比較では, 男性では25.2% (p<0.001) , 女性では12.5% (p<0.05) , いずれも質問紙法により算出された値が有意に高かった。質問紙法とAR法との比較では, 質問紙法により算出された値が男性では6.4%有意 (p<0.001) に高かったが, 女性では3.3%高かったものの, 有意な差異は認められなかった。質問紙法により算出された値はCC法により算出された値 (男性, r=0.711; 女性, 0.921) およびAR法で算出された値 (男性, r=0.893; 女性, 0.918) と, それぞれ高い相関関係が認められた。次いで, 質問紙法およびAR法から算出された労働による1日のエネルギー消費量を比較した結果, 両方法で算出された値の問には高い相関関係 (r=0.876) が認められたが, 有意な差異は認められなかった。
以上より, 本研究で提案した新たな質問票は, 多数の労働者を対象とした身体活動量把握のための疫学調査に適応が可能と考える。

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