人間と生活環境
Online ISSN : 2433-2836
Print ISSN : 1340-7694
ISSN-L : 1340-7694
心理評価と変形特性を用いたクッション材の座り心地評価に関する指標化の試み
滝本 成人堀越 哲美弓立 順子
著者情報
ジャーナル フリー

2013 年 20 巻 1 号 p. 77-83

詳細
抄録

本研究は、硬さと組み合わせの異なるウレタンフォーム複層クッション材を18種類用いて、心理評価実験と局部圧縮実験を行い、クッション材の座り心地評価の新たな指標化を試みた。心理評価実験ではSD法を用いて、健康な男女16名の被験者に11項目の心理評価を依頼した。局部圧縮実験は荷重を受けた試験体の変形空間に石膏を庄入し、それぞれのクッション材の最大陥没深さ・端部陥没深さ・陥没断面積を測定したこれまで一義的にしか捉えてなかった座り心地評価を、クッション材の変形量を考慮して求めることができた。変形特性と7種類の主観的な評価の間で強い相関が見いだされた。心理評価実験と変形特性の結果から、重回帰分析により、最大陥没深さ・端部陥没深さ・陥没断面積を説明変数とした座り心地予測のための、重回帰式を導出した。

著者関連情報
© 2013 人間-生活環境系学会
前の記事 次の記事
feedback
Top