日常の生活行為と水使用,および住宅の水使用要因と使用水量の予測について解説した。すなわち,各種生活行為の発生頻度の経時変化を示し,その中で,特に排 7 世行為について詳述した。また,孔数と孔径を変えた6種類のスプレータイプのシャワーへッドを用いた被験者によるシャワー浴実験から,使用湯量,使用感を求め,快適感を損なわない省エネルギー効果のあるシャワーへッド,設備設計条件として湯流量・湯温を示した。次に,住宅の水使用要因を明らかにするため,アンケート調査データを多変量解析手法を用いて検討した。使用水量と節水意識の規定要因をそれぞれ数量化理論第I類と第II類による分析で示した。また,調査データに基づき,使用水量の予測を重回帰分析によって行い,導出した予測式に適用するための用途別水使用頻度を世帯特性に分類し,負荷算定条件として示した。