人間‐生活環境系シンポジウム報告集
Online ISSN : 2434-8007
第41回人間-生活環境系シンポジウム報告集
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ファン付き作業服が建設作業員の生理・心理反応に及ぼす影響に関する研究 第 4 報 建設現場おける温熱環境の実測
*金内 遥一朗大前 裕紀山崎 慶太菅 重夫濱田 靖弘*桒原 浩平小林 明生小林 宏一郎
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p. 9-12

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抄録

ファン付き作業服(ACW)が建設作業員の生理心理反応に及ぼす影響を評価するために,東京の建設現場において,鉄筋工や型枠大工等を被験者として皮膚温や体重減少量等を測定した。実際の建設現場の温熱環境測定結果から建設現場と作業員の代謝量の特徴を探った。地上と6階の2地点における温熱環境測定結果では、6 階が屋上のような状態のうちは6階のMRTの方が高いが、作業の進行に伴い地上の方が高くなった。この結果から、作業の進行に伴い、温熱環境も変化していくことが判明し、6階が屋上のような状態ならば作業環境として過酷なのは6階である。また、作業員の代謝量は型枠大工が他の職種よりも優位に大きく、全体としては建設作業の代謝量は2~2.5met程度であることが示された。ACW着用の有無による代謝量の違いは鉄筋工においてみられたが、他の業種においては見られなかった。

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© 2017 人間‐生活環境系学会
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