日本医療マネジメント学会雑誌
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事例報告
がん化学療法の情報共有化への取り組み
− 薬剤師の観点から −
平井 利幸関 利一
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2009 年 10 巻 3 号 p. 515-520

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抄録

 株式会社日立製作所水戸総合病院(病床数215床:以下、当院)では注射オーダリングシステムが稼動していない状況下で、薬剤師が全ての抗がん剤調製を行っていくための注射処方せんとシステムを構築した。それにより、抗がん剤投与当日の変更を処方せんに反映させることが可能となった。さらに、イントラネットに採用レジメンを掲載し、検索機能などを付けたことから、登録医師以外の医療従事者にもレジメンが閲覧しやすくなった。また、当院では外来がん化学療法開始当初から、薬剤師や看護師による継続した患者指導を行っており、その指導や看護内容を専用の記録用紙に記載することで、実施日ごとに各職種からの記録が1枚のシートにまとめられるようになった。

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© 2009 特定非営利活動法人 日本医療マネジメント学会
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