抄録
地域連携クリティカルパスの運用が先行して行われている大腿骨頚部骨折シームレスケア研究会 (熊本市) からは、連携医療の標準化による連携医療の質と効率の向上効果が報告されている。地域連携クリティカルパスは、クリティカルパスの原則に則り作成・運用しなければ、効果的な連携医療の質向上は期待できない。2006年4月の診療報酬1改定において大腿骨頚部骨折を対象に新設され、2008年4月に脳卒中が対象に加わった地域連携診療計画管理料、地域連携計画退院時指導料の算定要件が、地域連携クリティカルパスの全てではないことを認識して作成・運用することも重要である。