千葉県東方沖地震では,従来,液状化されにくいとされてきた細粒分を含む地盤の液状化が確認された.この地震を契機に液状化試験では,細粒分含有率等の比較は数多く行われてきたが,粒径の違いによって液状化強度がどのように変化するかを調べる研究事例は少ない.本研究では粒径は異なるが同様な粒度分布形状を持つシリカサンド,CFP-100,CFP-50及び豊浦砂に対して,中空ねじり試験を実施した.また,粘着力を調べるため簡易的な斜面崩壊の実験を実施した.本報告では,4種類の試料の液状化特性と簡便な方法で得られた粘着力及び一面せん断試験の結果との比較を行った.