抄録
本研究は、埋め込み杭根固め部の固化体を模して室内にて作製した試験体に対して、PSソナーによりP波の伝播時間を測定することにより、その物体の形状調査手法としての適用性を検討したものである。試験体の寸法は厚さ0.6m、最大測定幅1m、最小測定幅0.5mである。この試験体に対して、まず、計測箇所の両面に加速度計を設置し、ハンマーにて打撃を加えることにより弾性波速度を計測した。次にPSソナーを用いて反射時間を計測し、加速度計によって得られた弾性波速度を用いて試験体の形状を調査した。そして、この方法によって得られた試験体の寸法の精度について考察を行なった。