抄録
道路法面のモニタリング技術として、デジタル精密写真測量による3次元地盤視覚化技術を開発した。デジタル精密写真測量は、300枚以上の反射ターゲットを市販デジタルカメラで任意の位置から数十枚撮影し、バンドル調整計算を行うことによって、ターゲットの3次元座標を求めることができる。現行の道路法面点検作業に本技術を組み込むことにより、目視点検の代替としてより客観的データを提供できる上に、重点監視対象法面等に対しては、広範囲で詳細な3次元変位を取得し、変位を視覚化することが可能である。論文では、道路法面のメンテナンスの段階を3段階に分けて、要求される精度と評価の手法について比較研究した結果をまとめた。