地盤工学研究発表会 発表講演集
第39回地盤工学研究発表会
セッションID: 441
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砂の密度・有効拘束圧依存性の表現:2つのアプローチの比較
*飛田 善雄
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抄録
流動問題などでは非排水条件は満足されず密度が大きく変化する.また間隙水圧上昇時にあっては,有効拘束圧が大きく変化し,密度・有効拘束圧依存性を有する構成モデルが必要となる.この目的を達成するモデルとして2つのアプローチが提案されている.限界(定常)状態を仮定し,非関連流動則を用いたモデル化と構造・過圧密効果を考慮した上下負荷面モデルである.この中間に位置するモデルもある.この報告では,この2つのアプローチがどのようにして密度・拘束圧依存性を表現するのか,そのメカニズムについて比較・検討を行う.簡便さにおいては,非関連モデルが優れているが,多くの土への適用性については,上下負荷面モデルが優れている.この問題においても,砂の摩擦とダイレイタンシーを基礎とする構成モデルとCam clayを基本とするモデルの根本的な差異は克服されていない.
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© 2004 地盤工学会
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