耳鼻と臨床
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原著
九州大学病院軟骨伝導補聴器外来の実際
永島 有莉土橋 奈々野田 哲平小宗 徳孝中川 尚志
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2020 年 66 巻 6 号 p. 208-213

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抄録

軟骨伝導補聴器は耳介の軟骨に振動子を当てることで外耳道内で軟骨が音を発生させ補聴効果をもたらす新しい原理の補聴器である。九州大学病院で軟骨伝導補聴器外来の運用を開始して約 2 年経過した現在までの軟骨伝導補聴器試聴と仮フィッティングした例の統計、購入者と非購入者の傾向を検討した。試聴した人の中で軟骨伝導補聴器を購入した人の割合は外耳道閉鎖/狭窄症、および中耳炎術後/慢性耳漏例の患者に高かった。聴力では、裸耳音場閾値に比べ装用閾値が低い患者に購入が多かった。しかし、それまで補聴器を使っていた人の装用閾値と比べて軟骨伝導補聴器の装用閾値が必ずしも低くなくても購入する人が多く、他の補聴器との比較の際は、装用閾値だけで決めていないことが示唆された。

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© 2020 耳鼻と臨床会
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