2020 年 66 巻 6 号 p. 214-221
福岡市では、平成 25 年度(2013 年度)から 「軽中等度難聴児補聴器購入助成制度」 を開始した。この 6 年間で制度を利用した 83 例についての状況を報告した。利用者の中で新生児聴覚スクリーニング(以下、新スク)の結果が記載されていた 37 例についての検討を行った。新スク refer 児は 29 例で、8 割は 3 歳までに補聴器装用を開始していた。新スク pass 児も 8 例存在しており、新スクを pass しても難聴に気をつける必要があることが示唆された。社会情勢の変化から福岡市における難聴児療育の現状と今後の対応について考察した。