耳鼻と臨床
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症例報告
喉頭浮腫を契機に発見された遺伝性血管性浮腫の 1 例
宮本 雄介宮城 司道安松 隆治中川 尚志
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2020 年 66 巻 6 号 p. 228-231

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抄録

喉頭浮腫を契機に発見された遺伝性血管性浮腫(Hereditary angioedema、以下 HAE)の症例を経験したので報告する。32 歳の女性で、呼吸苦を主訴に近医受診し、咽喉頭腫脹を指摘されたため紹介受診となった。初診時より咽喉頭の腫脹および呼吸苦を自覚していたため、即日緊急入院とし、緊急で気管切開を施行した。精査の結果、HAE Ⅲ型の診断となった。HAE はさまざまな部位に腫脹が出現する比較的まれな疾患で、上気道が腫脹した場合は致死的となる。発作時の治療としては C1-INH 補充療法等があり、上気道狭窄時には補充療法を行うことで気管切開を回避できることもある。耳鼻咽喉科専門医は知っておくべき疾患概念と思われる。

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© 2020 耳鼻と臨床会
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