耳鼻と臨床
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10年前にメニエール病様発作で発症した聴神経腫瘍例
安田 宏一中島 元雄稲光 まゆみ高木 東介上加世田 和文
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1989 年 35 巻 6 号 p. 1014-1021

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抄録
典型的なメニエール病の発作をくりかえし, 間歌期には難聴以外の症状は全くみられなかつた症例で, 脳のCTとMRIで直径1.0cmの聴神経腫瘍を認め, 手術により摘出した. 初回の発作から腫瘍の発見まで10年の経過があつた.
腫瘍でありながらメニエール病様発作をくりかえすものを, 小脳橋角部腫瘍による一時的メニエール病と呼んだが, 「一時的」という時間が10年にも及ぶ症例のあることを知つた.
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© 耳鼻と臨床会
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