耳鼻と臨床
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副鼻腔炎に対するCefmenoxime (CMX) 鼻科用剤の上顎洞注入による薬効評価
馬場 駿吉小林 武弘伊藤 晴夫海野 徳二長野 悦治坂本 伸雄高坂 知節鈴木 守遠藤 里見桜田 隆司河村 正三市川 銀一郎上原 紀夫江渡 篤子小松崎 篤野村 俊之谷野 徹石井 哲夫高山 幹子三宅 浩郷新川 敦木村 栄成丸尾 猛東内 朗稲垣 光昭齋藤 等藤枝 重治坂倉 康夫間島 雄一増田 佐和子坂倉 健二浜口 富美久保 将彦村上 泰竹中 洋豊田 健二松永 亨荻野 敏白石 孝之石田 稔金 聖眞伊東 眞人佐々木 良二羽賀 稔原田 康夫田頭 宜治鈴木 衛平川 勝洋関谷 透猪熊 哲彦兼定 啓子今手 祐二平田 哲康茂木 五郎黒野 祐一分藤 準一大山 勝島 哲也廣田 里香子深水 浩三松崎 勉出口 浩一
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1991 年 37 巻 4 号 p. 833-850

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抄録
CMX鼻科用剤の上顎洞内局所投与による副鼻腔炎に対する薬効評価を多施設同一プロトコールに基づいて検討し, 以下の成績を得た.
1. 臨床効果は, 有効以上の有効率で, 主治医判定83.3%, 委員会判定81.1%で, 極めて優れた成績であつた.
2. X線所見による効果判定は, 有効以上の有効率で, 主治医判定60.3%, 委員会判定で59.3%であつた.
3. 細菌学的効果は, 陰性化率で87.1%であり, 細菌学的にみても極めて優れた成績であつた.
4. 安全性評価採用例140例において副作用は認められなかつた. 以上の成績より, CMX鼻科用剤は副鼻腔炎に対する局所治療剤として有用性の高い薬剤であることが確認されたものと考えられる.
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