抄録
Sparfloxacinの副鼻腔炎に対する臨床検討を行い, 以下の結果を得た.
1. 主治医判定による臨床効果は全例では80可5%と高い有効率が得られた.
2. 統一判定による臨床効果は, 急性副鼻腔炎87.0%, 慢性副鼻腔炎急性増悪症66.7%, 慢性副鼻腔炎66.7%, 全例では78.0%と高い有効率であった.
3. 細菌学的効果は全株では94.4%と高い消失率であつた.
4. 副作用は86例中5例, 5.8%に, 臨床検査値異常は3例に認められたが, 特に重篤なものはなかつた.
5. 有用性は急性副鼻腔炎85.1%, 慢性副鼻腔炎急性増悪症63.0%, 慢性副鼻腔炎66.7%の有用率であり, 全例では75.9%であつた. 以上の成績より, Sparfloxacinはグラム陰性菌はもとより, グラム陽性菌による感染症に対しても優れた有効性を示し, しかも1日200~300mgの1~2回分割投与で高い効果が得られることから, 副鼻腔炎に対し有用性の高い薬剤と考える.