耳鼻と臨床
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Fluticasone propionate点鼻液の臨床的検討 (第1報)
単回および連続投与による臨床第I相試験
奥田 稔平良 晋一村山 雅庸
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キーワード: 点鼻液, 臨床第I相試験
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1992 年 38 巻 3Supplement1 号 p. 420-430

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抄録

新しく鼻アレルギー治療用に開発された局所用副腎皮質ステロイドFluticasone propionateの点鼻液についてヒト健常成人男子における忍容性および体内動態を本剤の単回 (100μg, 200μg, 400μg, n=6) および連続 (400μgまたはプラセボ, n=5, 14日間) 投与により検討し, 以下の成績を得た.
1. 自覚症状, 前鼻鏡検査, 理学的検査, 副腎皮質機能検査, 一般臨床検査, 尿生化学的検査, 鼻腔および咽頭真菌検査ならびに鼻腔粘液線毛機能検査において本剤によると考えられる異常は認められなかつたことより, 本剤は1日投与量400μg, 投与期間14日間の範囲内で忍容性があることが確認された.
2. 200μgおよび400μgの単回投与と400μg/日連続投与で測定した血漿中未変化体濃度はいずれの値も検出限界 (50pg/ml) 以下であつた.

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