耳鼻と臨床
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当院における下咽頭頸部食道癌術後の再建について
最近5年間の経験
彭 解人鄭 億慶張 華劉 均遅陳 潔珠許 耀東丁 健慧盧 善亭三好 彰程 雷
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1998 年 44 巻 4Supplement3 号 p. 624-629

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抄録

われわれは、1992年-1996年の間に行われた17例の下咽頭・頸部食道癌術後の再建について、本論文で検討した。病期分類では、Stage III、IVの進行癌が15例で全体の88 %を占めた。初診時に頸部リンパ節転移を認めた症例は10例の59%であった。17例のうち、下咽頭頸部食道再建について (1) 残存粘膜による一次的縫合2例、(2) 遊離前腕皮弁による再建1例、(3) 遊離大腿前外側皮弁による再建2例、(4) 遊離空腸による再建1例、(5) 胃管による再建11例、を経験した。なお、11例に患側頸部郭清、5例に患側甲状腺合併切除を行った。また全症例で、術後照射を追加した。予後は生存10例 (59%)、腫瘍死6例 (35%)、手術関連死1例 (6%) であった。生存例の術後観察期間は1年2カ月から5年2カ月であった。1年生存率は88% (15/17)、2年生存率は73% (8/11)、3年生存率は60% (3/5) であった。現在、長期生存率を観察中である。

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