耳鼻と臨床
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鼻アレルギー疫学調査より・第3報
三好 彰程 雷殷 敏徐 其昌殷 明徳白川 太郎由 栄田口 喜雄国井 修榎本 雅夫嶽 良博上田 伸男佐橋 紀男中村 誠三邉 武幸今野 昭義辻 一郎久道 茂陳 萍塚原 保夫高橋 裕一高岡 正敏玉川 明朗
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1999 年 45 巻 6Supplement2 号 p. 676-689

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抄録

われわれの日中両国における鼻アレルギー疫学調査から、栗山村の小中学生・白老町の小中学生・南京医科大学の大学生に関して、複数回の調査を受けた症例のスクラッチテスト陽性率の変動を示した。これらのすべての症例において陽性率は年齢の上昇とともに増加したが、個々の症例においてはアレルゲンに対する反応の多少変化することも分かった。これら陽性率の変動はアレルゲンに対する暴露情況の変化が原因であり、全体としてはアレルゲンの積算暴露量が陽性率増加に関与しているものと判断された。

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