耳鼻と臨床
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当科外来における感染症の検出菌の現状
橋本 好充
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2000 年 46 巻 4Supplement3 号 p. S177-S179

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抄録

当科外来における1年間の感染症の検出菌について報告した。急性中耳炎ではS. aureus、CNS、S. pneumoniaeの割合が多かった。小児中耳炎症例では、S. pneumoniaeH. influenzaeの割合が多かった。急性扁桃炎では、S. aureusS. pyogenesが多かった。慢性扁桃炎では、H. influenzaeの割合が増加していた。副鼻腔炎は、急性、慢性ともに、S. aureus、CNS、H. influenzaeで大半を占めた。MRSAは、402株中19株(4.7%)であった。肺炎球菌37株のうち約半数がPISP/PRSPで、ほとんどの症例が、小児の急性中耳炎であった。

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