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日本耳鼻咽喉科学会会報
Vol. 115 (2012) No. 6 p. 632-635

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http://doi.org/10.3950/jibiinkoka.115.632

原著

乳幼児血管腫にPropranololが著効した症例を経験したので報告する. 症例は4カ月の女児. 生後1カ月より左耳下部腫脹が出現し, 来院時に左耳下部皮膚に発赤を伴う弾性硬の緊満した腫瘤を触診し, 頸部MRIなどから血管腫と診断した. Propranolol経口投与を1mg/kg/日から開始し, 3カ月かけて2mg/kg/日まで増量した. 内服開始後, 急速な腫瘍の縮小を認め, 4カ月後には腫瘤, 発赤ともほぼ消失した. 10カ月内服を続けているが無症状で, MRIでも腫瘍は扁平に退縮している. その速効性, 副作用の少なさは自然治癒を待つよりも確実に効果が期待でき, 今までの治療であるステロイド治療, 硬化療法などの侵襲的治療に代わり第一選択とされるべき治療と考えられた.

Copyright © 2012 一般社団法人 日本耳鼻咽喉科学会

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