日本耳鼻咽喉科学会会報
Online ISSN : 1883-0854
Print ISSN : 0030-6622
原著
妊娠中に遊離皮弁再建手術を施行した舌癌症例
寺田 友紀宇和 伸浩佐川 公介毛利 武士貴田 紘太佐伯 暢生阪上 雅史
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キーワード: 舌癌, 妊娠, 治療, 遊離皮弁再建
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2015 年 118 巻 1 号 p. 46-52

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抄録

 今回われわれは妊娠中に発症した舌癌に対し, 妊娠を継続しながら遊離皮弁による再建術を施行し, 母子ともに良好な経過が得られたので報告する.
 症例は33歳, 女性. 右舌縁部腫瘍を認め, 他病院で舌癌と診断され妊娠25週4日で当科を受診した. 諸検査の結果, 舌癌 (T2N0M0) と診断した.
 妊娠28週0日, 気管切開, 予防的頸部郭清, 舌半切除術, 前外側大腿皮弁 (以下 ALT flap) による舌再建術を施行した. 術後経過は母体および胎児とも良好で, 妊娠38週6日, 当院産婦人科に緊急入院となり, 同日自然分娩にて女児を出産した. 術後2年10カ月経過した現在, 舌癌の再発や転移は認めず, 女児の発育や成長に異常を認めていない.

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© 2015 一般社団法人 日本耳鼻咽喉科学会
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