118 巻 (2015) 12 号 p. 1443-1448
当科においては, 一時的な気道確保を目的に気管切開術を併施する症例を中心に経皮的気管切開術 (PDT) を導入し, 専門医取得前の研修医教育を行ってきた. 過去5年2カ月間において21例に対して PDT を施行した. 術中・術後の大きな合併症を認めず, 原病で死亡した3例を除く18例中, 気管孔を閉鎖できなかったのは1例のみであった. PDT を経験した研修医に対するアンケート調査においては, 2~5例程度の経験を積むことによって, PDT に関する知識が深まることが示唆された. 気道管理のエキスパートとしての耳鼻咽喉科専門研修において PDT をとり入れる意義は大きいと考えられた.