日本耳鼻咽喉科学会会報
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原著
チアプリドの内服が有効であった他覚的耳鳴を主訴とする軟口蓋ミオクローヌス例
桝谷 将偉瀧 重成
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2019 年 122 巻 9 号 p. 1240-1244

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抄録

 軟口蓋ミオクローヌスは, 主に軟口蓋に律動性不随意の筋収縮が安静時に見られる病態であり, 他覚的耳鳴を主訴とすることがある. 治療は困難であり, いまだ有効な治療法がないのが現状である. 近年, 軟口蓋ミオクローヌスは振戦の一種と位置付けられるようになってきたが, チックが原因であるとも言われている. いずれも基底核のドーパミン異常が原因と考えられている. 本症例でも抗痙攣剤単独では状態に変化がなく, チアプリドの併用で状態の改善を認めた. 軟口蓋ミオクローヌスは, 基底核のドーパミン生成の異常が原因となっている可能性があり, 今後同領域のドーパミン生成・分布異常が捉えられれば, 治療に繋がる可能性があるのではと考えた.

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© 2019 一般社団法人 日本耳鼻咽喉科学会
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