日本耳鼻咽喉科学会会報
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集学的治療の一環として行う経鼻的持続陽圧呼吸 (CPAP) 療法
佐藤 公則
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2005 年 108 巻 2 号 p. 150-156

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抄録

集学的治療の一環として耳鼻咽喉科医が行ったCPAP療法74症例 (観察期間3~21カ月) を検討した. タイトレーションの方法は, auto CPAP装置とPSGを組み合わせてCPAP療法の治療圧 (固定圧) を決定するUnattended automated titration法を行った.
集学的治療の一環としてCPAP療法単独療法が行われた例は37例 (50%) であった. CPAP療法と鼻疾患の保存的治療が行われた例は25例 (34%) であった. CPAP療法と手術が行われた11例 (15%) では, CPAP療法と内視鏡下鼻内手術が行われた例が10例, CPAP療法とUPPPと内視鏡下鼻内手術が行われた例が1例であった. CPAP療法の治療圧を低く設定するために口腔装置を併用した例は1例 (1%) であった. 保存的あるいは手術的治療で鼻腔通気度の改善を図った例は36例 (49%) であり, 鼻腔通気度の改善はCPAP療法を継続する上で重要と考えられた. CPAP療法を脱落した症例は3例で, Kaplan-Meier法による1年6カ月CPAP療法継続率は96%であった.
CPAP療法の継続率の向上に集学的治療は寄与し, 集学的治療の一環としてCPAP療法を行うことはアドヒーランスに影響を与える一つの因子になると考えられた.
OSASに対しては, CPAP療法, 手術, 口腔装具治療などを組み合わせた集学的治療を行い, CPAP療法も集学的治療の一環として行う必要があるといえた.

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