日本耳鼻咽喉科学会会報
Online ISSN : 1883-0854
Print ISSN : 0030-6622
鼻アレルギーにおける全血遊離ヒスタことン測定の意義
大塚 博邦奥田 稔坂口 幸作坂口 喜清谷垣内 由之大西 正樹渡瀬 隆雄目沢 朗憲
著者情報
ジャーナル フリー

87 巻 (1984) 3 号 p. 287-292

詳細
PDFをダウンロード (377K) 発行機関連絡先
抄録

HD鼻アレルギー患者の血液を白血球を分離することなく直接抗原を添加することにより全血遊離ヒスタミン測定を行い臨床における有用性について検討した.その結果.
1. controlにおけるヒスタミン遊離能は10%以下であり,再現性の面においても優れていた.
2. net%histamine releaseと臨床症状との間にはr=0.488(p<0.01)と相関性が認められたが,鼻誘発反応の程度との間には相関性はなかった.
3. 血清中のRAST法によるIgE抗体価の上昇とともにnet% histamine releaseの上昇がみられた.
4. 減感作の期間とともにnet% histamine releaseは低下を示す症例が多かった.
5. 鼻粘膜表層好塩基性細胞数とnet% histaminereleaseの間には,r=0.518(p<0.01),全血ヒスタミン量とnet%histamine releaseの間にはr=0.426(p<0.05)と相関性があり,局所または血中の好塩基性細胞の増加とヒスタミン遊離能とは関連性があると考えられた.

著者関連情報
© 日本耳鼻咽喉科学会
次の記事

オルトメトリクス
閲覧履歴
feedback
Top