喉頭癌症例36例を対象とし, 各種免疫学的パラメーターを用い, 治療前後, およびその後の経過観察を行い, 次の所見を得た. 1) 治療前の症例では, T細胞比率, 皮内反応 (PHA, PPD) は正常範囲にあるものが多かった. これに対し, 多くの例がT細胞絶体数, リンパ球数の低下を示した. 2) 経過良好の症例では, その大多数がT細胞数, リンパ球数, IgG・FcR+ TCell (Tγ), リンパ球幼若化率 (PHA, Con A), 皮内反応 (PHA, PPD) が正常範囲であった. 再発例では, 多くの例でT細胞の比率, T細胞数, リンパ球数の低下をみた. 3) T細胞数, リンパ球数, PPD皮内反応は術後に上昇を示すものが多かった. ただし, 少数例は, 術後長期間にわたってT細胞比率, B細胞比率, リンパ球数, 皮内反応が異常低値を示した. 4) 放射線治療のT細胞比率, 皮内反応におよぼす影響は殆んど認められなかった.