75 巻 (1982) 2special 号 p. 628-633
1) 210症例 (1974年12月~1981年10月, 男115例, 女95例, 年令分布4~72才) の習慣性扁桃炎, 慢性咽頭炎, ASLO高値, 病巣感染および疑い例, 慢性咽頭炎について検討した.
2) 肥大I度の扁桃は笑気ガスが, II度では液体窒素の使用が適当と考えられる.
3) 凍結治療は出血がなく, 操作が簡便で, くり返して行え, 咽頭も対象となるという利点がある.
4) 凍結治療では残存を生じる, 肥大の著しい扁桃は適応とならない, 術後一時発熱, 掌蹠膿疱症の悪化を生じるという欠点, 副作用がある.
5) 2次治療以上施行した症例が27.8%ある.
6) 2次治療は, 残存部位の再炎症, 初回治療後の代償的な扁桃炎, 咽頭炎に行った.
7) 発熱, 慢性炎症症状, ASLO高値, 微熱, 蛋白尿, 血尿の改善する症例は多いが, 腎炎, 掌蹠膿疱症等組織変化の大きい疾患の改善は前者に劣る.