75 巻 (1982) 8 号 p. 1667-1679
ATP併用でSMによる前庭半規管障害の減弱効果が表われうるかを, モルモットをもちい, 走査電顕で観察し検討した.
SM投与量が1回量および総投与量で, 非可逆的な細胞, 組織障害をひきおこさない範囲であれば, ATPの併用に加えて, SM投与終了後14日間以上の継続投与で明らかに障害の軽減効果が認められた. しかし, 致命的な細胞, 組織障害をひきおこすSMの量は, 動物の個体差が大きく, 規定できなかった. 臨床面においても, ATPの継続投与の有用性が示唆された.