耳鼻咽喉科臨床
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小児鼻アレルギーに対するヒスタグロビン・ネビュライザー療法の臨床的検討特に投与量, 投与間隔について
横山 俊彦磯野 節
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76 巻 (1983) 9 号 p. 2187-2195

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抄録

幼小児鼻アレルギーに対するヒスタグロビン (HG) ネビュライザーの効果, 特に投与量, 投与間隔を検討するために, 3才から15才までの本疾患患者47名を対象に, HG1回1/2 vial, 週2回投与群 (A群) と1回1/4 vial, 週3回投与群 (B群) の比較検討を行なった.
1) 患者の背景に関する各種因子については, 両群の間に有意差は認められなかった.
2) 各症状および鼻粘膜所見の改善度は, 全般的にみて, A群の方がB群に比べて軽度ながらよかったが, 推計学的には有意の差はみられなかった (P>0.05).
3) 総合判定は, アレルギー日記, 症状改善の持続性などを考慮に入れ, 鼻粘膜所見の改善度に重点をおいて行なった. その結果, A群では著効8.7%, 有効21.7%, やや有効52.2%, 無効13.0%, 悪化4.3%, B群では著効4.2%, 有効8.3%, やや有効45.8%, 無効41.7%, 悪化0%であった.
4) 最も改善率の高かったのは, 両群とも鼻症状では鼻閉 (A群30.3%, B群37.5%) 鼻粘膜所見では粘膜色調 (A群41.0%, B群45.5%) であった.
5) 鼻粘膜所見の下甲介腫脹, 粘膜色調, 鼻汁分泌量の3所見とも, 両群において異常所見の消失例が比較的多く認められた (図5).
6) 症状改善発現までの期間には, くしゃみ発作, 鼻閉, 鼻汁ともに明らかな傾向はみられず, また両群間にも大差は認められなかった.
7) 症状改善が観察期間中において持続していた者は, 両群ともに過半数を占めていた.
8) 副作用は観察期間中一例もなかった.

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