(1) 1側性慢性中耳炎34例 (新鮮例27, 再手術例7) の術前の電気味覚検査 (EGM) にて新鮮例の18.5%, 再手術例の28.6%に鼓索神経支配領域の異常を認めた.
(2) 鼓索神経領域の術前EGM正常の22例で神経保存の16例中6例, 切断の6例中4例に術後EGMの異常を認あた.
(3) 三神経支配領域のEGM測定の10例中, 手術により鼓索神経領域の域値上昇は7例にみられ, そのうち4例で舌咽神経支配領域の域値にも変化がみられた. このことから舌後3分の1にも鼓索神経機能が及ぶものがあると推測された.
(4) 鼓索神経を損傷しても味覚異常を自覚しない場合, その成因につき考察した.