日本エネルギー学会誌
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技術論文
難燃焼性石炭のバイオマス-炭酸カルシウム・石炭系燃焼助剤混焼による燃焼性等改善(Ⅱ) ―微粉炭燃焼における石炭・燃焼助剤の混焼特性―
丸山 敏彦内藤 敏園山 希星野 明宏溝口 忠一松本 裕之早坂 英樹
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2018 年 97 巻 12 号 p. 370-378

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抄録

難燃焼性石炭の燃焼助剤(Coal Combustion Improver:CCI)として,製糖排出ライムケーキ(LC),または製紙排出ペーパースラッジ(PS)のバイオマス・合成炭酸カルシウムと石炭の配合比が1:1(乾燥ベース)の加圧造粒物を開発し,ベンチスケールの微粉炭燃焼炉(1,450℃)で難燃焼性石炭100に対して燃焼助剤10の混焼試験による燃焼性改善に関する検討を行った。それに供された石炭・CCI混合物(粒径75 µm:80%通過)では,CCIは予め,混合微粉砕過程でバイオマス・石灰,石炭粒子,及び複合粒子等に分離,石炭粒全体に均一・分散した燃焼場で,難燃焼性石炭の燃焼性,大気汚染放出性,フライアッシュの性状等が改善された。灰中溶出重金属の挙動は,CCI混焼における元素の揮発性-凝集性と深く係り,CCI中CaOとの反応で,ヒ素,セレン,ホウ素にも減少効果は見られたが,揮発-非凝集性のフッ素では固定化して大きく減少し,非揮発性の六価クロムは酸化によって増大した。

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© 2018 一般社団法人 日本エネルギー学会
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