2018 年 97 巻 3 号 p. 70-76
可視光照射下での高い光触媒活性を得るために,ゾル- ゲル法でTiO2-Bi2O3を作製した後,Ptを含浸法で担持してPt/TiO2-Bi2O3触媒を作製した。メチレンブルー(MB)分解に対する光触媒活性にはPt担持量とTiO2含有量に最適値が存在した。 特に,0.1Pt/17TiO2-83Bi2O3, 0.2Pt/23TiO2-77Bi2O3および0.3Pt/28TiO2-72Bi2O3は高いMB分解に対する光触媒活性を示した。 この結果は,(1)光誘起生成した電子とホール再結合がPtによって抑制されることおよび(2)Pt担持により結晶化が促進された高いTi含有量のチタン酸ビスマスの存在に関係づけられる。