燃料協会誌
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自動車用潤滑油の実用試験 (添加剤の効果について)
昭和26年9月8日潤滑油に関する特別講演会講演
片山 寛
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31 巻 (1952) 4 号 p. 182-197

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抄録

近年潤滑油製造技術の進歩と共に良質のクランクケース油が製造されるようになつたが, その使用條件も段々と苛酷になり, 精製のみでは達し得ない性質を附与する添加剤の問題がとり上げられてきた。初期には添加剤としては酸化防止剤が研究され, 次いで油受に銅鉛合金が使用されるに至つてその腐蝕防止剤が問題となり, 現在ではラッカーの生成やカーボン堆積を防止するdetergent-inhibitor型の酸化腐蝕防止と清浄作用の両性能を持つ添加剤が主流となりつつある。添加剤を加えた潤滑油の性能はわが国の規格では表現でぎず, 場合によつては不合格となる。米国ではA.P.I.S.A.E.の協同研究機関であるC.R.C.のL-1ないしL-5のエンヂン試験によつて潤滑油の品位を決めregular type, premlum type, heavy duty typeの3種にわけている。以上のようにエンヂン試験以外ではクランクケース油の評価の困難なことはわが国でも各方面で問題とされ, それぞれ研究が行われているようであるが, 筆者は日産ガソリン, いすゞヂーゼルの2種の自動車エンヂンを使つて, アラビア原油からのフルフラール選溶によるヂーゼルエンヂン油を試料として台上試験を行い, その興味ある結果を報告している。エンヂン試験の結果はエンヂンの機械的因子の影響を大きく受け, 試験結果の解析は非常にむつかしい問題であるが無添加剤の良質潤滑油で故障の起きる相当苛酷の條件下でも添加剤入りの油はきわめて優秀な性能を示している。

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© 社団法人日本エネルギー学会
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