36 巻 (1957) 11 号 p. 846-852
低温度における石炭の酸化熱の生成量を, 酸化過程における石炭の酸素吸収量から推定し, 炭砿坑内における炭層の自然発火性を粉炭の酸化熱の蓄積性から解明せんとした。酸化実験は炭砿坑内における実測地温に近い諸温度でおこない, 地温の差が石炭の酸化性に及ぼす影響を酸素吸収量の差から求めて, 炭砿坑内における石炭の自然発火性と地温との相関性を明らかにした。その結果炭砿坑内における石炭の自然発火性には地温および石炭の破砕性が最も影響し, 炭化度は余り影響がないことがわかった。