36 巻 (1957) 9 号 p. 712-722
銅・バリウム・クロム酸触媒を用い, 水素初圧100atm, 反応温度360~70℃ において夕張炭の水素化分解を行い, 石油エーテル可溶生成物を塩基性, 酸性, 中性の3部分にわけ, 酸性油のメチル化, 中性油の脱臘脱水素を行つた後分溜して, 各溜分の性状を調べ, 平均分子式, 分子屈折, 分子磁気係数および分子燃焼熱などから芳香環構造の解析を行い, その結果にもとついて石炭質重合単位体の構造について考察を行つた。本研究の対象とした物質は石炭質の約半量を代表するが, その範囲内では, 単位体は芳香環構造を有することによつて特徴づけられ, 芳香環の大きさは単環から4環におよび, 環縮合の型式としてはcata coadensedてlngが主体をなし, 炭素原子の53~63%が芳香環に含まれる。