燃料協会誌
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ベンゾールの常圧水添脱硫法の研究(II)
ニッケル系触媒による脱硫法について
西尾 醇樋口 重雄尾崎 知良安田 浩井口 光雄吉田 勝可
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1960 年 39 巻 9 号 p. 648-657

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抄録
市場袋おける高品位ベンゾール製品の要求から従来の硫酸精製法は高圧水素添加精製法袋代りつつあるが, 高圧技術および生成パラフィンの処理の問題などの未解決の点もあり, 必ずしも最高の方法と認め難い。著者らは国内技術で比較酌容易袋実施し得る方法として常圧水添精製法について研究中であるが, 第一段階として硫酸精製法と組合せたニッケル系触媒による脱硫精製を詳細袋検討した。すなわち工業用純ベンゾールをさら袋金属ニッケル系触媒で処理し, 高圧水添製品以上の高純度製品を得ること袋成功した。また硫酸精製法に取つて代る方法として粗原料を直接硫化ニッケル系の特殊触媒で常圧還乖精製するため, その際の脱硫反応袋おける最適条件を検討し, すぐれた脱硫効果があることを確認し, 粗原料の直接処理の可能性を見出した。
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