41 巻 (1962) 8 号 p. 693-705
ナフタリン製造原料として適性であると思われる数種の石炭および石油系中油分について, その概略の性状とナフタリンの見込収量とを示した。
これら諸原料のうち代表的なものとして接触分解軽質循環油 (F .C.C.-L.C.O.) をとりあげ, 前報と同じくクロミアーアルミナ触媒を用いて, ナフタリン化の適正条件を検討した。
接触分解軽質循環油の検討結果から推察するに, この種の多成分系原料がナフタリン化に際し示す挙動はその反応条件と生成物の関係においておよそ前報で得られた単成分の反応の総和的なものであるといつてよい。
なお, クロミアーアルミナ触媒のカーボン附着による失活の状況を示し, またその再生法について検討を加え, カーボン燃焼方式で再生可能と判断した。
前報における基本反応の検討により, メチルナフタリンおよびメチルヒドロナフタリンのナフタリン化の方法条件を知ることを得た。
本報では工業用原料と目される多成分系の試料油を用い, 前報で得た適正条件を参酌しっつ, その水素化改質についてあらためて検討を加えたところを報告する。