日本エネルギー学会機関誌えねるみくす
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特集記事:CO2を炭素資源として捉え積極的に活用していくCCU技術の可能性
革新的CCU技術ー太陽熱利用水・二酸化炭素分解技術
児玉 竜也
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2020 年 99 巻 4 号 p. 379-387

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抄録

革新的CCU 技術として,高温の太陽集熱によるCO2分解技術のうち,近年,特に研究開発が進んでいる,水と二酸化炭素を同時に熱分解できる「金属酸化物による2段階サイクル」を中心に紹介する。これによって得られるソーラー合成ガスは容易にメタノール等の液体燃料に転換できることから,日本にとっても,豪州サンベルトの太陽エネルギーを日本へ大量にタンカー輸送するルートとして期待でき,重要な研究開発と位置付けられる。最新のソーラー実証試験の結果とコスト試算も含めて紹介する。

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