照明学会雑誌
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電球の壽命の意味の變遷
猪狩 満和
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1927 年 11 巻 6 号 p. 383-393

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抄録
本文には, 壽命といふ言葉の上から, 電球の壽命を人の壽命になぞらへ, 電球の壽命とは平均の壽命である事, 個々の電球の壽命はその平均から或る偏差をもつてをる事, その偏差は夫々の種類の電球に就ては, 略一定の規則に從ふ事等を述べ, 入の壽命は人の生存の全年数であるのに反し, 電球の壽命は實際に使用した時間であつて, その間に意昧の相違のある事を明かにし, 更に電球の壽命に對する考へが, 原始的な全壽命或は焼臨壽命から有效壽命と發展し, 壽命帥ち有效壽命の時代を經て, 最近には壽命申の平均の能率に於ける壽命を取扱ふ檬になるに至るまでの攣遷を述べてある。
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