照明学会雑誌
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道路トンネルの見え方と照明特性
馬場 輝郎中道 文基今田 徹
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52 巻 (1968) 3 号 p. 157-166

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抄録

道路トンネルの照明は, トンネル内を通行する自動車の運転者に対し, 安全快適な視環境を与えるものでなければならない.著者らは主として安全上の立場に基づいて運転者が自動車の前方に必要十分の視距離を保ち得るような照明条件について, 基礎実験, 模型実験および実物トンネルでの走行実験を行なった.その結果からトンネル内部照明と入口部照明について, おのおの次のようにすることが最善であるとの結果が得られた.
トンネル内部照明については, トンネル内に自動車排気ガスが存在する条件で, 光源としてナトリウム灯が他のけい光灯などに比べて, 同一の明るさですぐれた見え方特性を示す.トンネル内路面平均輝度は各設計速度に対応して, たとえばスピード100km/hの場合9.0cd/m260km/hの場合2.5cd/m2であり, おのおのについて舗装の種類で路面照度が変わり, またおのおの許容ガス透過率が定まる.
トンネル入口部照明については, 各トンネルについて求められる順応輝度とスピードに応じ, 入口部全域について, 安全な見え方が得られるような緩和曲線が得られた.この曲線の値は, たとえば順応輝度4,000cd/m2でスピード80km/hの場合, 緩和照明は全体で路面輝度83→4.5cd/m2を距離185mについて行なうことが必要である.

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