1998 年 1 巻 4 号 p. 301-303
ビルドアップ法プリント配線板の製造を目的とした, エポキシ系感光性樹脂のスルホン化を利川する, ダイレクトプレーティング法について検討した。エポキシ系感光性樹脂は, 予備硬化後14M硫酸で処理することにより樹脂表面に, カチオン交換基であるスルポ基が導入された。硫酸濃度, 浸せき時間, 処理温度の増大に伴って吸着銅イオン量が増大し, 70℃の14M硫酸で30min処理することにより, スルホン化したエポキシ樹脂表面に約2000nmol/cm2の銅イオンが吸着した。還元処理により形成された銅薄膜の表面電気伝導率は, 0.004S/□ (表面電気抵抗250Ω/□) であり, 吸着銅イオン量から算出した膜厚は約150nmであった。