エレクトロニクス実装学会誌
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製品検査処理の並列分散化に関する―手法
白石 洋一岡田 佑樹
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2007 年 10 巻 7 号 p. 537-545

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抄録

複数台の検査データ取得装置と複数台の検査データ処理装置がネットワークで結合された製品検査処理の並列分散化を考える。1台の検査データ取得装置からは, 一定時間ごとに検査データが連続的に得られ, その検査データを1台の検査データ処理装置に送信して処理する。検査データ生成時問, 検査データ送信時問, 検査データ処理時間がミリ秒単位と非常に小さい条件のもとで, 検査データを滞ることなく, かっ負荷均等化を日標に検査データ処理装置に割り当てる。本論文では, この問題を解決するための製品検査処理システムと検査データ割り当て手法について述べる。本システムと提案手法を実データに対して評価した結果, ある台数以上の検査データ処理装置のもとで, 逐次処理に対して, 処理時間を72%削減し, 検査データ処理装置の所要メモリ量を99.7%削減した。さらにランダムに検査データを処理装置に割り当てる方法と比較して, それぞれを, 19%, 98.8%削減した。

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© 一般社団法人エレクトロニクス実装学会
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