エレクトロニクス実装学会誌
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フリップチップ実装を目的としたスルホコハク酸浴からのスズーインジウム共晶合金の電析
縄舟 秀美中谷 敏雄赤松 謙祐水本 省三小幡 恵吾内田 衛
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2002 年 5 巻 4 号 p. 349-352

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抄録

スズーインジウム共晶合金めっきは, 融点が低く, 優れた耐熱疲労性を有していることからLSI素子のフリップチップ実装への適用が期待される。2, 2'-ジチオジアニリン, ポリオキシエチレン-α-ナフトールおよびポリエチレングリコール1000を添加剤とするスルホコハク酸浴 (浴温25℃) から, 電流密度0.5~3.0A/dm2において, 共晶組成を有するスズーインジウム合金皮膜が得られた。これらの添加剤の併用添加により, スズの優先析出が抑制された。スズーインジウム共晶合金皮膜は, β-スズ相とインジウム相, InSn4相およびIn3Sn相からなり, その融点は117℃であった。

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© 一般社団法人エレクトロニクス実装学会
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