エレクトロニクス実装学会誌
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ファインピッチリードフレーム用金型の加工とパンチおよびダイのFEM解析
北島 正邦赤塩 貞男竹之内 高広中澤 清若林 信一小板橋 竜雄工藤 誠一
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2002 年 5 巻 4 号 p. 353-358

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抄録

ファインピッチリードフレーム用の金型部品の微細加工の可能性を検討するとともに, FEM解析により打ち抜き時に各部品に要求される強度を検討した。この結果, 入子の孔加工は最小幅77μmまで, パンチの加工は最小幅74μmまで微細加工が可能なことがわかった。また, 線径φ40μmのワイヤ放電加工機による入子の孔加工について加工精度を確認するとともに, パンチ加工については, 加工方法が異なると加工精度が相違することを確認した。FEM解析により, パンチの座屈強度と諸因子 (かき上げ形状, 固定位置, 屈折形状) との関係を明らかにすることができた。また, FEM解析の結果から, ダイ入子の抜き形状が並ぶとき, 抜きに段差や抜き幅の差があると, 入子は強度的に不利になることが推測された。

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© 一般社団法人エレクトロニクス実装学会
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