エレクトロニクス実装学会誌
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Print ISSN : 1343-9677
低温鉛フリーはんだ接合を目的としたスズ-亜鉛共晶合金の電析および亜鉛の共析機構
縄舟 秀美中谷 敏雄赤松 謙祐内田 衛小幡 恵吾
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2003 年 6 巻 3 号 p. 222-227

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抄録

スズ-亜鉛共晶合金は, 融点が現行のスズ-鉛共晶合金のそれに近いことから, 鉛フリーはんだの候補として期待されている。ポリオキシエチレン-α-ナフトール (POEN) を添加剤とするスルホコハク酸浴から, カソード電流密度0.5~3A/dm2において, 共晶組成 (亜鉛9mass%) を有する合金皮膜が得られた。POENの添加は, スズ析出の分極を増大し, 低電流密度領域におけるスズの優先析出を抑制することにより, 亜鉛の共析を可能にした。めっき浴は極めて安定であり, 6カ月経過後においてもSn4+化合物の沈殿形成は認められなかった。スズ-亜鉛共晶合金皮膜は, β-スズ相と亜鉛相からなり, その融点は198℃であった。銅素地上のスズ-亜鉛共晶合金皮膜には, 1年間の室温経時後においてもウイスカの発生は認められなかった。

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© 一般社団法人エレクトロニクス実装学会
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