エレクトロニクス実装学会誌
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複合化理論による等方性導電性接着剤の熱物性解析
杉村 貴弘井上 雅博山下 宗哲山口 俊郎菅沼 克昭
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2004 年 7 巻 2 号 p. 147-155

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抄録

等方性導電性接着剤の熱伝導率および熱膨張係数の理論予測手法を検討するために, 球状およびフレーク状Cu粒子を添加した導電性接着剤を試作し, その熱物性解析を行った。その結果, 熱伝導率はBruggemanの理論式のフィラー粒子形状因子を一般化した金成の式で解析できることが明らかになった。熱伝導率は導電性接着剤中に残留する気泡の影響も受けるが, この気泡の効果も, 気泡をフィラー, 導電性接着剤をマトリックスと見立ててBruggemanの式や金成の式を適用することで, 熱伝導率解析に組み込むことができる。一方, 熱膨張係数はSchaperyの式で解析できる。粒子体積分率が低い場合にはその上限値によく一致するが, 体積分率の増加に伴い下限モデルへの遷移が見られた。これらの理論式はフィラー粒子がランダムに分散する複合構造を有する導電性接着剤の熱物性予測法として有用な複合化理論である。

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© 一般社団法人エレクトロニクス実装学会
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