汎用プラスチックであるポリプロピレンとゴム補強ポリスチレン, エンジニアリングプラスチックであるポリカーボネートおよびアクリロニトリル・スチレン・ブタジェン重合体を用いて着火性について検討を行った。それらの試料について火源と試料の立体的関係を「平面位」と「側面位」としてバーナーによる着火を行った。その結果, 平面着火においては臨界熱流束 (Hc) は試料形状に依存し, 過剰総熱量 (Q) は高分子の種類によった。一方, 側面着火ではHcは高分子の種類に依存し, Qは試料形状によった。電子部品の火災危険性は, 高分子の種類だけではなく材料形状にも影響を受ける。