エレクトロニクス実装学会誌
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電子部品に用いられる樹脂部品の形状と着火危険性に関する考察
遠藤 小太郎水野 孝志郎石川 朝之武田 邦彦
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2006 年 9 巻 7 号 p. 550-556

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抄録

汎用プラスチックであるポリプロピレンとゴム補強ポリスチレン, エンジニアリングプラスチックであるポリカーボネートおよびアクリロニトリル・スチレン・ブタジェン重合体を用いて着火性について検討を行った。それらの試料について火源と試料の立体的関係を「平面位」と「側面位」としてバーナーによる着火を行った。その結果, 平面着火においては臨界熱流束 (Hc) は試料形状に依存し, 過剰総熱量 (Q) は高分子の種類によった。一方, 側面着火ではHcは高分子の種類に依存し, Qは試料形状によった。電子部品の火災危険性は, 高分子の種類だけではなく材料形状にも影響を受ける。

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© 一般社団法人エレクトロニクス実装学会
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